鹿児島の世界遺産「屋久島」アクセス・周辺の観光地から登録理由まで

屋久島の概要

屋久島は、九州最高峰の山:宮之浦岳がそびえる山の島です。

あの有名なジブリ映画:もののけ姫の舞台となったことで有名で、もののけの森と通称されている白谷雲水狭という場所があります。

屋久杉をはじめ、豊かな自然が残されており、島の90%が森林であるといわれています。

面積は504.29km2で、日本全国で7番目の面積です。島全体の形は丸型に近い五角形です。

1993年に白神山地、姫路城、法隆寺とともに日本初の世界遺産として登録されました。

屋久島の所在地・基本情報

  • 名称:屋久島
  • 英語名:Yakushima
  • 登録日:1993年12月11日
  • 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町
  • 電話番号:屋久島観光協会 0997-46-2333
  • 交通アクセス:鹿児島空港から30分(各一日一便のみ)、または鹿児島港より高速船で2時間前後
  • 公式サイトURL:http://yakukan.jp/

屋久島の構成資産

島面積の20%にあたる部分が世界遺産指定区域に該当します。

  • 2000m級の山岳地帯
    • 宮之浦岳
    • 愛子岳
    • 国割岳
    • モッチョム岳などが世界遺産指定区域該当
  • 西部林道
  • スギ原生林
    • 縄文杉など

西部林道のみどころ

屋久島西部にある西部林道は、約20kmにわたって人気のない道のりが続く林道ですが、ここが唯一の世界遺産エリアに入ることが出来る車道です。

道路沿いは「緑のトンネル」といわれるほどの照葉樹林が並んでいます。

また、この地域は野生のヤクザルの群れが重なり合って生活しており、路上でくつろぐ姿を見ることが出来ます。

大川の滝のみどころ

日本の滝百選にも選ばれた、屋久島で最も大きい滝です。滝つぼまで行くと綺麗な空気がただよい、パワーをもらえるような気になります。

そして真下にも行くことが出来るので、迫力満点。また野鳥や魚も見ることもできます。滝だけでなく湧き水までも名水に選ばれており、水に恵まれた土地であるということを実感することが出来ます。

ウィルソン株のみどころ

屋久島の切り株の中でも最大と言われているのがこのウィルソン株です。

樹齢3,000年といわれており、植物学者E.H.ウィルソンによる調査により有名となったため
このような名前になりました。

中には空洞があり、入ることも出来ます。入ってみると泉が沸いており、神秘的な雰囲気が
ただよっています。

そして上を見上げると、実はそこにはハート形に見える穴が開いています。

そのハート形の穴をスマートフォンのロック画面・携帯電話の待ち受け画面にすると恋愛成就のお守りになるというウワサもあるため、特に女性に人気のスポットとなりました。

屋久島が世界遺産に登録された理由

  1. 屋久島の天然林…樹齢数千年にも及ぶ屋久杉が、生態的に貴重な天然林・巨樹凛として有する
    こと。
  2. 植生の垂直分布…海岸付近のアコウなどの亜熱帯植生から、タブ、シイ、カシなどの暖帯、モミ、ヤマグルマなどの温帯、さらにヤクザサ、シャクナゲ等の亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が顕著にみられること。
  3. 多くの固有植物、北眼・南限種が自生していること。
  4. 照葉樹林が広範囲に原生状態で残っていること

上記4つが理由として挙げられているそうです。

また、ユネスコ世界遺産センターのドロステ会長は
「自然遺産としての屋久島の価値は、多くの人たちが暮らしていながら、すぐれた自然が残されていることにある。」と登録の理由を述べております。

屋久島が該当する登録基準

(Ⅶ)最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(Ⅸ)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な
進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

登録基準に合致している点はどこ?

該当する登録基準は分かりましたが、どこがどのように該当しているかが分かりにくいので、詳しく言うとどのような点が合致しているか、解説していきたいと思います。

屋久島は、樹齢数千年の屋久杉をはじめとし、多くの固有種や絶滅の恐れのある動植物等を含む生物相があるとともに、海岸部から亜高山帯におよぶ植生の典型的な垂直分布がみられるなど、特異な生態系と優れた自然景観を有する地域であることから、世界遺産の登録基準の10項目のうち2つが評価されました。

屋久島のアクセス

それでは、ここで主要都市:東京、大阪からのアクセスを紹介いたします。

東京から屋久島へ行くには?

所要時間:4~7時間程度

成田空港空港または羽田空港から飛行機で2時間。

鹿児島空港からさらに飛行機で35分または鹿児島本港からフェリーで4時間

大阪から屋久島へ行くには?

所要時間:2時間

伊丹空港から屋久島空港まで直行便で1時間45分です。

世界遺産「屋久島」周辺の観光地

屋久島環境文化村センター

屋久島のことをより詳しく知りたいと思う方におすすめなのが、この屋久島環境文化村センター
です。

ここでは、屋久島の自然に関する映像(約25分間)を見ることが出来ます。

展示や物産コーナーもあり、楽しみ方も様々なので、飽きずに屋久島について知識を深められる場所だと思います。

営業時間は9:00~17:00で、月曜日・年末年始が休館日です。

観覧料は大人…530円、高校生・大学生…370円、小学生・中学生…270円、幼児は無料となっております。
ご興味がある方はぜひ行ってみてください!

益救神社

ここは、天照大御神の曽孫にあたる、天津彦彦火火出見尊(山幸彦)をはじめとした、山・海の神々7柱をお祭りしている神社です。

「益々救われますように」、「今後もますます救ってくださる神様のお宮」という感謝の思いが
込められて、神社名に「益救」の文字があてられたと考えられているそうです。

屋久島の観光客の方々は、ここで登山の前に入山する挨拶と安全祈願をしてから登山するそう
です。

そして屋久島町指定文化財である仁王像も見ることが出来ますよ。

苔むす森(もののけ姫の森)

もののけ姫の舞台となり、世界的にも有名となった場所です。
あたり一面苔が生えており、視界に映るものがほぼ覆われている姿は圧巻です。
苔もとてもみずみずしく、優しい感触なのでぜひ触ってみてください!
もののけ姫のファンの方はもちろん、幻想的な場所が好きな方にもぜひおすすめしたい場所です。

屋久島周辺の宿泊施設

屋久島で観光するには、1日だとなかなか回ることが難しいと思われますので、宿泊する方の方が多いかと思われます。そんなあなたへ、おすすめの宿泊施設を紹介いたします。

  • Sankara hotel&spa屋久島
  • JRホテル屋久島
  • 縄文の宿 まんてん
  • 屋久島グリーンホテル
  • 民宿鹿鳴庵

どんなところがおすすめなのか、一つ一つ詳しく説明いたします。

Sankara hotel&spa屋久島

無料スパ付きの4つ星ホテルです。

館内には2つのレストランが存在し、カジュアルに利用できて、プールサイドに面したスタイリッシュで開放的な空間の中料理が楽しめる「ayana」と、落ち着いた店内・オープンキッチンで海を臨みながら大事な人との空間を楽しめる「okas」があります。

「ayana」ではシンプルかつカジュアルなフレンチを、「okas」では自然派のフレンチフルコースを味わうことが出来ます。

お部屋もナチュラルテイストで、部屋によっては海が見えたり、森の中にヴィラが点在しているものもあるので、癒しも十分。自然が好きな方にはうってつけのホテルだと思います。

他にも館内には屋外プールや24時間営業のフィットネスセンターなどのレクリエーション設備もあるので、気軽に体を動かすことも出来ます。

アクセスについては、屋久島空港までお越しいただければ、そこからバトラーが送迎してくれます。(片道約40分とのことです)

JRホテル屋久島

屋久島の南端に位置するJR系列のホテルです。まずエントランスに入ると、シックな雰囲気のロビーがお迎えしてくれます。そして上を見上げると、5階までつづく大きな吹き抜けが見れます。

館内には屋久島観光に便利な書籍を集めたライブラリーコーナーや、登山客のための靴の洗い場(シューズドライヤー付き)やコインランドリーなどもあります。

そしてお部屋に入ると大きな窓から見える山や海に目を奪われます。

お部屋によっては天然温泉が楽しめるお風呂がついており、いつでも入浴可能です。窓の外に広がる海岸線を眺めながら入浴することが出来ますよ!

ちなみに屋久島温泉は、贅沢なまでのとろみ感が特徴です。まるで美容液風呂に浸っているような心地がするそうで、不思議な感触を堪能できます。

食事についても絶景を眺めながら新鮮な魚介や地元の源泉食材を取り入れたこだわりの和洋折衷料理が楽しめます!

アクセスについては、送迎はついていないのでタクシーやレンタカーで行くことをオススメ
します。

  • 屋久島空港…車で約30分、路線バスで約40分
  • 安房港…車で約20分、路線バスで約25分
  • 宮之浦港…車で約50分、路線バスで約60分

縄文の宿 まんてん

屋久島空港から徒歩約1分、安房港・宮之浦港から車で約15分の距離にある、立地に恵まれた旅館です。

リーズナブルな価格で宿泊出来ますが、お風呂が充実しています。内風呂のほか、露天風呂、露天ヒノキ風呂、家族風呂、岩盤浴、ドライサウナ、ミストサウナがあり、とてもリラックス出来そうです。

お風呂やサウナが好き、そして安い値段で泊まりたい、という方にはおすすめです。

南国の果物や新鮮な魚介、お肉など、屋久島の自然を活かした食事も用意されており、何より嬉しいのが、前日19時までに予約すると登山用のお弁当(朝・昼2種類)を作っていただけるというサービスがあることです!

これは登山客の方にとっては凄く嬉しいサービスですよね!

屋久島グリーンホテル

太平洋の大海原を望む眼前に広がるオーシャンビューが特徴のホテルです。素泊まりプランもあるので、ビジネスでも利用する人も多いようです。

館内には岩盤浴もあるので、ビジネスや日頃の疲れも癒すことが出来るのではないでしょうか。

そして特産品市場もあるので、お土産や海産物まで買うことが出来ます。お部屋も広々としており、開放感があります。

夜には月明かりが太平洋上に作り出す「月の道」を、朝には海の向こうから見える綺麗な朝日を海と一緒に見ることが出来るので、景色も抜群です!庭にはガジュマルの木もあり、宿泊客を包み込んでくれることでしょう。

屋久島空港…車で約10分、安房港から車で約3分という立地も魅力的です。

民宿鹿鳴庵

こちらは一日三組限定で泊まることが出来る民宿です。

夜は満点の星空が広がり、食事処や食堂からは太平洋を眺めることが出来ます。県道から少し離れているからこそ、隠れ家的な魅力がありますね。

建物は木の香りが漂い、囲炉裏にも癒されます。まるでおばあちゃんの家に来たような安心感のある民宿です。

食事については、海の幸だけではなく、山の幸も取り入れた女将さんの工夫した料理が食べられます。その中でもテレビで紹介された「首折れサバの棒寿司」は絶品なんだとか。

そしてお風呂はなんと、薪炊きのお風呂です。これも昔ながらのお風呂という感じで癒されます。電気を消して入ってみると、星空を楽しみながら入浴することが出来ます。

アクセスは屋久島空港から車で約5分、安房港・宮之浦港から車で約15分ですが、一つ注意点があります。カーナビで住所・電話番号を検索すると違う場所を案内されるそうです。必ずGoogle Mapをご利用ください、とのことです。

まとめ

いかがでしたか?このように、屋久島はとても魅力的なところがたくさんあるところです。自然が好きな方、癒しを求めている方はぜひ一度行ってみてください。

地方にお住まいの方は大変かもしれませんが、それも良い思い出となるのではないでしょうか。ぜひ大切な人と一緒に訪れてみてください。

参考記事

本記事の執筆にあたり、下記サイトを参考とさせていただきました。

ウィキペディア
屋久島観光協会
屋久島観光文化財団
益救神社

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